三沢市 岡三沢神楽 (岡三沢神楽保存会)
- Day:2018.04.03 21:55
- Cat:三沢
本当は3月中には出したかった記事だったんですがまさかの4月に持ち越しだなんて・・・(-"-)
実は2月25日、えんぶりが終わってすぐこちらの三沢の祭りを見に行ってました。
青森県にはまだまだ私が知らないお祭りがいくつも存在する。
下北の能もそうだし、今回は神楽を初めて見に行ったんですがまず私の頭の中では「神楽って???」から始まりまして・・・
私のキャパの狭い調べからは「神事」としか出て来ないわけです。
まずはどんなものか見てみたい!!って思って、ちょうど休みだったので三沢へレッツラGO♪
街中入った当たりで、ちょっとスリリングに「迷い道」・・・BY 渡辺真知子(爆)
ようやく辿り着いた場所は、「岡三沢町内会館」
なんか新たな道を切り開いた気がして少し緊張気味におじゃましま~す・・・
10時からの公演だったのですが5分くらい遅れて到着し、会館内に入ってからキョロキョロしてると「どうぞ!どうぞ!」と声をかけて頂いて椅子を用意される・・・
三沢の人達も凄く親切ですよ~!・・・津軽頑張ろう・・・エイエイオ~・・・
どんな祭りか分からずとりあえず周りをジックリ眺めてみましたが、結構なカメラマンの数でちょっとビックリしました。
この祭りを知らない自分に少し恥ずかしい思いでしたね~・・・
そして、ちょっとづつ移動しまして~・・・
実は5分くらい遅れましたが割とまだ始まったばかりのようでした。
その目の前の光景は、町の会館なのですが場違いに今まで見た事が無い神聖な場所(空間?)にいるような気分でした。
ステージの上には、結構な迫力の獅子頭様が二体(単位が分かりません)鎮座しております

はい!ちょっとうんちくを披露しちゃいますよ~!!!
どうやら、今年で第19回目となる「岡三沢神楽 定期公演」
「岡三沢神楽」とは、遡ると江戸時代初期にはどうやらすでに存在していた模様♪
消えかかってるモノを復活させた由緒正しい神事のようです。
平成22年7月には県無形文化財に指定されて以来、実はフランス公演をはじめ、他県での招待公演など多様な継承活動を続けています。
え~~っと、ちょっと難しい言葉が出てきますよ~!
ってか、私が分からないだけかにゃ?
実はこちらの神楽は演目というものが御座いまして、結構な膨大な演目数!!
一つの演目が結構なボリュームのある内容でして、過去では全23項目実施していた定期公演。
旧来の舞台形式では、7項目、12項目又は15演目で実施しておりましたが昨年に引き続き15演目披露となっておりました。
私、よく分からないで出掛けまして午前中で終わるものだと思っていましたが~・・・
気が付くと午後になっていまして・・・
それだけ膨大な内容となっておりますこの「岡三沢神楽 定期公演会」
説明入れつつ、私なりに紹介して行きたいと思います。
舞台の演目構成はまず式舞として「権現舞」「番楽太郎」「三番なんとか」「鶏舞」が演じられ、その他にも演目がその時々に変わるようですが、最後の〆の舞っていうのがありましてそれが「〆切り舞」と言います。
更にその後、物語の最後として鬼が出て来て終わる「安珍清姫」という演目があります。
この構成を知らずに見に行った私って・・・
なので結構な衝撃がありましたよ~!!!
奥が深い「岡三沢神楽」です。
ただ、youtubuが少ないのであるものをブっ込んで行きます♪
厳正なる雰囲気の囃子が鳴り響く中始まる・・・

子供達が頑張ります、独特のこのポーズ・・・
昔(どんくらい?)私がハマったのが三上博出演の映画「孔雀王」
九字を切るというのにハマり、一時期練習して九字切って遊んでいました(爆)
臨兵闘者皆陳烈在前~~!!・・・とかってやってた、あんまり女子じゃないような遊びを・・・(爆)

子供達の舞いが終わると大人の人達が、粛々に獅子頭を持って舞います演目1 「権現舞」と言います・・・

「権現舞」とは、全ての演目に先立ち演じられる最も重要な舞いだそうです・・・
拍子方は、太鼓、手平鉦、笛で構成されており、現在は舞い手と合わせて会員は多分18名くらい

ってか、舞い手さん達がステージに降りて来られまして何をするのかと思いましたらば・・・

あ~~~、やっぱり頭を噛まれるんですね(苦笑)
私の地元(今別町)にも正月に「権現様」と言って、各家々を回る伝統的なモノがありますが正直町内会費を集める・・・(爆)
あ、私はそう解釈していました事をお許し下さい・・・(反省)
これは「神事」だす!!
ただ、頭を噛まれる人皆幸せそうです。
だって、有難い事だから・・・う~・・・私もっと頭が良くなりたいんで噛まれたかったんですが、カメラマンチックだったし、ちょっとはじっこにモジモジいた感じなので私はスルーされまして・・・(涙)
子供達はビビってましたが、私は・・・頭を「はい!!」って言って出せば噛んでもらえたんでしょうか~?

そして、会館全員の頭を噛んだ獅子頭様はステージに戻ります

刀を授けてもらった獅子頭様はこの後、乱舞する・・・

こちらは演目2 「番楽太郎」

女性がやっちゃいます!

「番楽太郎」とは、場慣らしの舞いだそうで、なんとなくこういう感じですすんでいくのかな~・・・っていう舞い
つま先で立つのが印象的な演目でした

これは演目3 「三番そう」え~~と、漢字が出て来ません(泣)

この「三番そう」とは、五穀豊穣、若返りを願う舞いだそうで・・・更年期が来てる私には持ってこい!!!(爆爆爆)
高校生の男の子がまず仮面を付けて舞って、仮面を剥いでからまただいぶ激しい舞いを披露します・・・

何度も何度もイナバウアーです!

演目4 「鶏舞」

鶏の兜を被ったこちらの演目は凄い演目です・・・
子孫繁栄、あの世とこの世をつなぐ舞いって・・・丹波哲郎???
そう考えると神楽って本当にとっても意味が濃い~のです!
私が記事を書くとなんだかとっても薄い内容になっちゃうような気がします・・・シクシク・・・
さてここで、もぐもぐタイムです(爆)

こちらの岡三沢神楽は、こういう形で観客の皆さんに御ふるまいをしているようで凄いビックリ!!
こんな祭りがあるんだ・・・って、ビックリ致しましてとにかくこの小さい目を丸くする事が多い祭りです・・・
さて、こちらは演目5だったと思う 「扶桑荒神(ふそうこうじん)」と読む演目です。

激しく舞うので凄い息遣いと迫力です・・・

この舞い手さん達、必ず両手の指に白い印を結んで舞うようです

刀を持って・・・

舞う姿は・・・

なんとも言えない気迫があり・・・

ってか、えええ~~~!!!

でんぐり返った~~~とな~~~????

なんで~~???
こんなの私・・・私・・・初めて~~~☆☆☆
え~~っと、さておいて・・・獅子頭様が「・・・・・」みたいな(爆)

そして、こちらは狂言になるようです演目6 「さんこあっぱ」

ひょっとこのお面でだいぶ面白いコントを繰り広げます

嫁ッ子が欲しいそうです

そして、どこからか現れた・・・

あれあれ?うちのお嫁さんを探す旦那様が現れた???

おいの嫁っこさ似でらな?

こりゃ、なんもしゃべんね嫁っこだ!

おいの嫁ッこでね~んだべが~・・って、ウロウロしているうちに・・・

え???

え~~~?????

つ・・・連れ去られた????(滝涙)

ってか、ひょっとこさん写真で見るとだいぶユニークで良い縁起してるんですよ~(笑)
これは本当に一度、見て欲しいです!!!
怖いけど、なんとも言えない感じで面白いです!!
こういうのがもしかしたら魅力なのかな・・・
え~~っと、だいぶ衝撃の演目の後の子供達の演目(三番そう)ですが・・・私、さっきの演目が衝撃的過ぎてこの演目がちょっと始め入ってこにゃい(爆)

気持ちを切り替えて・・・え~~~っと、落ち着く子供達の舞いですかね?

やっぱり子供達が入ると・・・

何か一気に花やぐ・・・というか、落ち着く(苦笑)

衝撃的な大人達の演目の後のなんか気持ちが落ち着く純な演目・・・

こういう形でやはり継承される・・・

ってか、やっぱイナバウアー???

子供は体が柔らかい(爆)

一生懸命に稽古に励んだ事でしょう・・・

慣れない拍子はいつの間にか・・・

自分の物になる・・・

扇子のはじっこに可愛い鈴♪

こうやって、忘れられない記憶となる・・・

そうやって、継承される事を深く願う・・・

お菓子いっぱい貰った?また頑張って魅せてね♪

あ~~~、お腹が空きました~・・・って気が付いたらお昼になっていましたが・・・誰も家に帰らず・・・

なんとおにぎりが配られている???

獅子神様にもいっぱいのお祝い

約30分か1時間の休憩時間の間はこの神楽の説明とか挨拶とか講評とか・・・あ、おにぎりとっても美味しかったです!!

休憩の後は演目7の「杵舞」が始まる・・・

粛々と始まったわりには・・・

段々激しくなり・・・

ってか、ええ~~!!!

またまたでんぐり返る~~???

まだいつ始まるか分からないでんぐりのタイミング(爆)

でも、受け身抜群!!!

更にアクロバット的な!!!

え~~~????

まさかその傘持って~~???

でんぐり返っちゃう~~????

ひ~~~!!!!!!

受け身は・・・

さすがシッカリ~~!!!

さて、こちらは演目8「王儀名」

なんとなく仮面が怖い・・・

こちらは確か演目9「山の神」

なんだかお昼ご飯食べてからまったりしちゃって、どう撮ってたか分からなくなってましたが・・・

〆切り舞♪
コレはいつの間にか演目14の「〆切舞」

全体的に一つの演目の尺が長いので、

体力勝負です・・・

この〆切り舞い辺りになると、だいぶ森光子さんのタイミングが分かって来ます♪

ただ、だいぶ大変なので最後辺りはもうフラフラで肩で呼吸してるんです・・・

お疲れ様でした!

そして、〆切り舞いの激しい後のこの紙は縁起物でして皆さんに配られます♪

更に次はこの〆切り舞いから繋ぐ演目「花舞」

お父さん、頑張ります!

お祝いを頂いた方々からの名前を読みます

そして、これが私の午後の眠気を取っぱらった最後の演目15「安珍清姫」(爆)

この顔が分からない姫の舞いが怖くて・・・

でも、なんだか妖艶な・・・

引き込まれそうなこの舞いに・・・

目が離せず・・・

何度もシャッターを切る・・・

貰った嫁っこから逃げる旦那様・・・

だって、日に日にその体からはうろこのような模様が現れる・・・

いつか殺されそうな恐怖から青年は逃げる・・・

コミカルな動きの渡し船の船守さん

船守さんに賄賂を渡してなんとか川を渡る・・・

自分の後に来る女には絶対船を渡すなと・・・言い立ち去りますが・・・

更に賄賂を盛る・・・

青年が行きついた寺でしたかな?

なんとか事情を説明して、かくまって貰いましたが・・・

鬼はやってくるのです・・・

青年を追う鬼・・・

鬼とは・・・

誰の心にも存在するバケモノ・・・

もちろん私の心にも・・・

向かってくるバケモノは・・・

もちろん自分自身・・・

住職さん、バケモノを呼び寄せて・・・

それは・・・退治される・・・

鬼とは何でしょう・・・

人の心にはバケモノが住んでいる・・・

それを生かすか、喰われるかは、自分次第・・・

鬼は退治され、青年は助かるけど・・・

きっとそれは、その青年の生き方が真っ直ぐで素直に真っ直ぐ生きて来たからこそ・・・
何かトラブルがあっても何かが助けてくれる・・・
人は生き方が全てなのかもしれない・・・
それでもトラブルは付きもので・・・
それをどう切り抜けるかは、その人次第・・・

最後、「岡三沢神楽」のカーテンコール

終わると交流会♪

だいぶ凄い美味しそうなオードブル!!

ワインまで出て来ます☆

最後の交流会では地元の方々や、神楽の方と公演の話を色々聞かせて頂き楽しくオードブルやお寿司まで戴きました。
え~~っと、ちょっと岡三沢神楽のうんちくをfightします♪
青森にはまだまだ私が知らないお祭りが沢山あって、下北だったら能とかと同じくらい神楽ってよく知らず・・・
こちらの神楽の伝承地は、やはり 「三沢市岡三沢」
今回写真を撮ってない演目もありまして、他には「三本剣」 「稲刈り舞」 「こう薬売り」 「浦島太郎」 という演目がありました。
更に今回見た演目の他にも継承演目がありまして、「両剣」 「寅の口」 「二本剣」 「薬師舞」 「三宝荒神」 「盆舞」 「根っこ切り」(物語り)があるとの事。
そして、記録はあるが途絶えた演目もありまして 「鞍馬の山」 「しのぶの太郎」 「曽我兄弟」 「傘松山」 「武士舞」 などがあったようで記録や衣装が残されていたようです。
拍子方は太鼓、手平鉦、笛で構成され、舞い手と合わせて現在会員は18名程のようです。
創始年代は明らかではないようですが、権現頭を神格化していることや、権現舞いなどの芸能の内容から、修験によりもたらされた山伏系神楽であり史資料、伝承などから少なくとも藩政期には行われていた民俗芸能と推定されるみたいです。
権現舞いで用いられる権現様の頭は、修験であったとされる家がかつて管理していたようですが、「権現様の御縁日」には獅子頭を祀り、法螺貝、袈裟などを持ち奥座敷に式幕を張りそこで神楽連中が演目を何番か披露したといわれています。
私が聞いたのは、新築の時のお祝いで舞ったとも聞きました。
このように岡三沢神楽は修験のもとに構成された神楽連中により伝承されてきた民俗芸能であり、権現様に対する地域の人々の信仰にもよって支えられて継承されてきた貴重な芸能と考えられる。
付近には東北町小川原地区の小川原神楽というものがあり、弟子神楽にあたるそうです。
公演自体は、この毎年2月に行われる定期公演の他に三沢ならではの日米新年会や三沢祭りなど、湖水祭り、青森市ではアスパムの祭りでも披露されているようです。
その他に、三沢の老人ホームや福祉施設でも公演しているとの事でした。
そうそう、フランスでの公演の時は最後の演目で使うお寺の鐘はどうしたんですか?って伺うとなんと・・・
空輸で赤帽ですよ♪とかって、ジョーダンでしょうけど(苦笑)
しかし運ぶのにかなり大変だったようです^_^;
お菓子やお昼のおにぎりのふるまいとかって凄いですね・・・と、お話をすると「皆さんから沢山ご祝儀をいただくのでこれくらいは当然です」との事。
それだけ地域の皆さんに愛され支えられてこの神楽は継承されている・・・
グッときました・・・
まずこの岡三沢神楽を調べるにあたって私のキャパの狭い調べでは到底説明が出来ず泣きが入っていましたが、なんとスペシャルサンクスで資料提供&協力(強力)でなんとか記事を書きあげました。
紹介して頂いたやすお氏にも本当にサンクス!
あと、関係者各位♪
もっとちゃんと書いたはずなんですが、実は一度保存せずシャットダウンして何を書いてたかド忘れ(半泣)
ただ、まだ何かしら可能性がある青森の祭りの魅力!!
まだまだ色々追って行きたいと思った次第♪
三沢は、空港、ほっき貝、寺山修二、小比類巻かほる、二又一成(声優)、ELLY(三代目 J Soul Brothers),小川原湖、後はアメリカン的な感じとか、ガンダム???ミスビートルとか、太平洋を望む綺麗で青い海・・・
北には下北半島、南にはおいらせ町と青森の玄関口である八戸がありますね。
青森の魅力発信ちう~☆
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